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入野谷在来そば(長野県伊那市高遠町)「満天青空レストラン」紹介の幻のそばを徹底解説

お取り寄せ・特産品

そばは香りの高さから愛好家が多い麺料理ですよね。

全国各地にそばの名産地がありますが、中でも信州高遠そばはクオリティの高さから人気を誇ります。

そんな高遠で幻の在来種「入野谷(いりのや)在来そば」が復活し、人気を集めているのをご存じでしたか…?

こちらの記事では、「入野谷在来そば」の魅力をおすすめレストランとともに詳しく解説します。

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高遠そばとは?信州そば発祥の地から伝わる歴史

長野県伊那市高遠町は、2006 年の大合併により誕生した伊那市の中の旧高遠町の区域です。

長野県南部(南信地方)に位置する高遠町(たかとおまち)は、信州そばの発祥地とも言われる、そば文化が色濃く残る地です。

高遠そばの起源は奈良時代まで遡り、修験道の開祖・役小角(えんのこずね)が木曽駒ヶ岳で修行をした際、近くの集落「内の萱」の村人に「そばの種」を贈ったことから信州一帯に広まったとされています。

また、1706年の文献『本朝文選』にも高遠は「そば切り発祥地」として記されるなど、信州の名産としてのそば文化が築かれていきました。

その中で「高遠そば」として独自に発展したスタイルが、戦国時代に生まれた「辛つゆそば」です。

戦国時代は鰹も昆布も醤油もない時代でした。

高遠の人々は大根の搾り汁に焼き味噌とネギを入れた「辛つゆ」でそばを味わっていました。

この伝統の食べ方が「高遠そば」のオリジナルスタイルです。

※ネギ1本で食べる「高遠そば」は福島県大内宿の名物で別物です。

長野・入野谷在来そばとは?

高遠町の東南に広がる「入野谷(いりのや)」地域は、江戸時代には「信州三大そば名産地」の一つに数えられた名産地です。

この地で栽培されていた「入野谷在来種」は、豊かな香りと濃厚な旨味で知られていました。

しかし、戦後の食糧難を受け、安定した収量が見込まれる「信濃一号」に置き換えられたため、「入野谷在来種」絶滅したと考えられていました。

しかし、在来種の復活を望む有志による探求が実を結び、ついに長野県の試験場でわずか20gの種が発見されました!

そのわずかな種から発芽したのはたった6粒…。

そこから丁寧に種を増やし、標高1150mの入野谷地域で栽培が始まりました。

数年の努力を経て、幻の「入野谷在来そば」が再び収穫されるようになったのです。

この在来そばの豊かな香りと濃厚な風味は、通常のそばとは一線を画し、そば本来の力強さが感じられます。

「入野谷在来そば」の収穫量をさらに増やし、地域活性化を図るため、現在は品質管理用の保管冷蔵庫も整備されています。

希少な入野谷在来そばは、地域の誇りとともに、その文化と風味を未来へと受け継いでいく存在となりました。

長野・入野谷在来そばのおすすめポイント

長野・入野谷在来そばのおすすめポイントはこちら。

1. 独特な香りと豊かな風味
入野谷在来そばはナッツや柑橘系のような香りが特徴で、他にはない味わいを楽しめます。
2. 小粒による凝縮された旨味
通常のそばより粒が小さく、その分、引き出される旨味と香りが凝縮されています。
3. 希少性と地域密着の背景
一度絶滅しかけた在来種を復活させた入野谷在来そばは、地元でしか味わえない特別な一品です。4. 手間をかけた丹念な栽培方法
一粒一粒手作業で育てられたこのそばは、品質の高さにも定評があり、信州そばの新たな代表格です。
5. 地域の文化と観光資源としての貢献
入野谷在来そばは、観光客にも人気の地元の特産品として地域活性化に大きく貢献しています。

長野・入野谷在来そばが食べられる食堂・レストラン

長野・入野谷在来そばが食べられる食堂・レストランを味わえる食堂やレストランを3軒ご紹介します。

1.高遠そば 壱刻(いっこく)

先程ご紹介した「入野谷在来そばを復活させた有志」のお一人は壱刻の店主です。

「高遠そば 壱刻」では、先程ご紹介した伝統的な高遠そばのスタイルである辛味大根の搾り汁と味噌を使った「辛つゆ」でいただくことができます。

おすすめの食べ方は、まず大根の搾り汁と焼き味噌、薬味を合わせてオリジナルの辛つゆを作り、そばを楽しむ方法です。

その後、そばつゆや七味唐辛子を加え、自分好みにアレンジしていくのもおすすめです。

古くから地元で親しまれてきた「高遠そば」スタイルでは濃厚な入野谷在来そばの香りが楽しめます。

基本情報

住所: 長野県伊那市高遠町西高遠2060
電話番号: 0265-94-2221
営業時間: 11:00~15:00
定休日: 火曜日
アクセス: JR伊那市駅から車で約20分

 

詳しい情報は食べログよりどうぞ。

2.高遠そば ますや

「ますや」では、地元で育てられたそばを毎朝石臼でひき、香り豊かなそばを提供しています。

二八そばは口当たりが良く、太い十割そばはもっちりとした食感で、そば本来の力強い風味が楽しめます。

古き良き高遠そばの伝統を継承する名店です。

基本情報

住所: 長野県伊那市高遠町小原485
電話番号: 0265-94-2068
営業時間: 11:00~14:00
定休日: 水曜日
アクセス: JR伊那市駅から車で約25分

詳しい情報は食べログよりどうぞ。

3.kurabe CONTINENTAL DELICATESSEN

kurabe CONTINENTAL DELICATESSEN(クラベコンチネンタルデリカテッセン)は、伊那市内にある欧州料理のお店です。

2016年に設立された長野県の「信州伊那谷ガレット協議会」に加盟しており、入野谷そばのそば粉を使ったメニューの開発に取り組んでいます。

「入野谷在来そばのガレット」は、フレンチのエッセンスを加えたそば料理でそば粉の香りが一層引き立つ逸品です。

このように、kurabeは地元食材をふんだんに使い、そばの新たな魅力を引き出しています。

基本情報

住所: 長野県伊那市西町4884-1
電話番号: 0265-76-9086
営業時間:11:00〜18:00(Lunch 11:00~15:00)
定休日: 火曜日・水曜日
アクセス: JR伊那市駅から車で約20分

 

詳しい情報は食べログよりどうぞ。

お取り寄せ

入野谷そばのお取り寄せ方法はあるのでしょうか?

結論を書きますと、ありませんでした…。

希少品種なので、地元での消費が中心なのかもしれません。

また、高遠そばのお取り寄せ方法も検索しましたが…見当たりませんでした。

りず
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高遠産のそば粉を見つけましたので、ご紹介します!

Yahooショッピングで詳しくみてみる

さらに、旧高遠町と同じ伊那市内にある木曽屋のおそばをご紹介します。

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まとめ

以上、高遠町の「入野谷在来そば」を詳しくご紹介してきました。

戦後の絶滅危機を乗り越え、少量の種から奇跡的に復活した希少な在来種です。

独特な香りと濃厚な旨味が特徴で、地元で育てられるため、その地域でしか味わえない特別なそばとして高い人気を誇ります。

りず
りず

実は私、戸隠までわざわざお蕎麦を食べに行くほどの蕎麦好きです!
高遠の「入野谷在来そば」をぜひ味わってみたいです。

高遠町を訪れ、歴史ある「高遠そば」と幻の在来種「入野谷在来そば」の味わいをぜひ体感してみてください。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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