【青空レストラン】群馬県太田市モロヘイヤ群馬のエジプト化の謎を徹底解説

夏になるとスーパーなどで見かけるモロヘイヤ。

名前は知っているけど、食べたことない…という方が多いかもしれません。

群馬県ではモロヘイヤ栽培が盛んで、県民の夏の食卓には日常的に登場することをご存じでしたか…？

2024年8月17日放送「満点☆青空レストラン」で紹介される群馬県太田市をはじめとした群馬モロヘイヤの魅力をおすすめレシピとともに詳しくご紹介します。

なぜ群馬県にはモロヘイヤが根付いているのか？
モロヘイヤを使ったおすすめレシピ
モロヘイヤを食べる際の注意点
お取り寄せ・収穫体験
まとめ
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なぜ群馬県にはモロヘイヤが根付いているのか？

群馬県にモロヘイヤが根付いた理由をご紹介します。

その１：モロヘイヤ栽培で群馬県が日本一に！

群馬県は、年間357トンのモロヘイヤを収穫しており、日本での生産量は全国一位です。

2位の沖縄県が71トンであることを考えると、その差は圧倒的です。

なぜ群馬県がこれほどまでにモロヘイヤを栽培するようになったのでしょうか？

さらにそのワケをご紹介していきます。

その２：モロヘイヤ普及の立役者、「モロヘイヤの父」飯森嘉助

モロヘイヤが日本で広く知られるようになった背景には、アラビア語学者の飯森嘉助さんの努力があります。

彼はエジプトで食べられていたモロヘイヤを日本に紹介し、その健康効果や栄養価に注目して普及に尽力しました。

飯森さんの情熱が、今日の群馬県におけるモロヘイヤ栽培の基礎を築いたと言っても過言ではありません。

その３：群馬県の気候がモロヘイヤ栽培に適している理由

モロヘイヤはエジプトで何千年も前から食べられていた野菜で、その特性は「ネバネバ」と「栄養価の高さ」です。

古代エジプトの美女「クレオパトラ」はモロヘイヤのスープを美容のために愛食していたと言われています。

そして、モロヘイヤは貴重な夏が旬の緑黄色野菜なのです。

夏場に強い日差しを受けて育つモロヘイヤは、カルシウムやビタミンが豊富で、夏バテ防止に役立ちます。

キャベツやレタス、白菜などは涼しい気候での栽培が適しているため、市場にはあまり出回りません。

群馬県の暑い夏の気候は、エジプトの気候と似ており、モロヘイヤの成長に適していたため、群馬での栽培が広まりました。

特に太田市ではモロヘイヤ栽培が盛んで県内生産量の3割を占めています。

その４：群馬県の食卓に根付いたモロヘイヤ文化

太田市や前橋市・伊勢崎市・渋川市などの中毛地域では、モロヘイヤが日常的に食卓に並んでいます。

おひたしや味噌汁、野菜炒め、天ぷらに使われるなど、日本の他の野菜と変わらず多用途に利用されています。

また、茹でて刻んで「ネバネバ」状態にしたものを、ご飯にかけて食べる「モロヘイヤごはん」は、老若男女問わず愛される一品です。

その５：モロヘイヤの家庭菜園文化

群馬県では、モロヘイヤがスーパーに並ぶだけでなく、各家庭で盛んに栽培されています。

モロヘイヤは家庭菜園で気軽に育てることが可能であり、大量に収穫することができます。

このように、日常的に消費されるモロヘイヤは、地域に深く根付いた文化の一部となっています。

その６：群馬県におけるモロヘイヤ栽培の背景

群馬県でモロヘイヤが根付いた背景には、1980年代の農業転換があります。

かつて群馬県で盛んだった養蚕業が衰退し、桑畑が野菜栽培に転用されました。

その中で、モロヘイヤが選ばれたのは、群馬の暑い夏に適応したからです。

また、桑の収穫に使っていた「桑爪」という農具がモロヘイヤの収穫にも利用できたことも、普及を後押ししました。

その７：群馬に存在した「エジプトの遺跡」？？

群馬県には確かに「エジプト」を感じさせるものがあったことをご存じでしたか…？

かつて、伊勢崎市内の幹線道路沿いに「スフィンクスの頭」を載せたピラミッドのような建物がありました。

これは、かつてパチンコ屋だった建物が廃業して「遺跡」と化していたものです。

現在は取り壊されてスフィンクスは無くなってしまったようです。

群馬県のモロヘイヤ文化とともに、思わぬエジプトの要素が隠れているのはなんだかおもしろいですね。

モロヘイヤを使ったおすすめレシピ

モロヘイヤはお味噌汁に入れたり、おひたしで食べるのが一般的です。

こちらの記事では群馬の郷土料理バージョンと夏にピッタリなメニューをご紹介します。

モロヘイヤを使ったおきりこみ

おきりこみは群馬県の郷土料理であり、現在でも家庭でよく食べられています。

材料（2人分）

– モロヘイヤの葉：1束
– 小麦粉：200g
– 水：100ml
– だし汁：800ml
– しょうゆ：大さじ2
– みりん：大さじ2
– 油揚げ：1枚（細切り）
– かまぼこ：数枚
– ねぎ：適量（斜め切り）
– にんじん：1/2本（薄切り）
– しいたけ：2枚（薄切り）

レシピ

1. 小麦粉と水を混ぜ合わせてこね、しばらく休ませます。その後、薄く延ばして細長く切り、麺状にします。
2. モロヘイヤの葉を軽く茹で、細かく刻んでおきます。
3. 鍋にだし汁を沸かし、にんじん、しいたけ、油揚げを入れて煮込みます。
4. しょうゆとみりんを加え、味を整えます。
5. 麺を加え、柔らかくなるまで煮ます。
6. 最後にモロヘイヤの葉を加え、軽く混ぜ合わせて火を止めます。
7. かまぼことねぎをトッピングして、完成です。

モロヘイヤ入りすいとん

すいとんは群馬県の郷土料理です。

モロヘイヤ入りにアレンジしてみました。

材料（2人分）

– モロヘイヤの葉：1束
– 小麦粉：150g
– 水：100ml
– だし汁：800ml
– 鶏肉：100g（細切れ）
– にんじん：1/2本（薄切り）
– 大根：100g（薄切り）
– ねぎ：適量（斜め切り）
– しょうゆ：大さじ2
– みりん：大さじ2

レシピ

1. モロヘイヤの葉を軽く茹で、細かく刻んでおきます。
2. 小麦粉と水を混ぜ合わせ、すいとんの生地を作ります。モロヘイヤを加えてさらに混ぜます。
3. 鍋にだし汁を沸かし、鶏肉、にんじん、大根を加えて煮込みます。
4. しょうゆとみりんで味を整えます。
5. すいとんの生地をスプーンですくいながら鍋に落とし入れ、煮ます。
6. すいとんが浮いてきたら、ねぎを加えてひと煮立ちさせ、完成です。

モロヘイヤのねばねば冷やしうどん

夏はさっぱりとした冷やしうどんがおすすめメニューです。

モロヘイヤのネバネバをトッピングすれば、夏バテして食欲がない時もつるっと食べることができます。

材料（2人分）

– モロヘイヤの葉：1束
– うどん（生麺または乾麺）：2玉
– だし汁：400ml
– しょうゆ：大さじ2
– みりん：大さじ1
– かつお節：適量
– ねぎ：適量（小口切り）
– 卵黄：2個（お好みで）

レシピ

1. モロヘイヤの葉を茎から取り除きます。
2.沸騰したお湯でモロヘイヤを軽く茹で、ざるに上げて水気を切ります。
3.モロヘイヤの葉を細かく刻み、ネバネバが出るまで包丁で叩きます。
4.うどんを袋の表示通りに茹でます。茹で上がったら、冷水でしっかりと洗い、水気を切っておきます。
5.鍋にだし汁を沸かし、しょうゆとみりんを加えて味を整えます。ひと煮立ちさせたら火を止めます。
6.器に茹でたうどんを盛り付け、上からだし汁を注ぎます。
7.6の上に刻んだモロヘイヤをたっぷりとのせ、かつお節とねぎをトッピングし、お好みで卵黄を添えたら完成です！

– 卵黄を加えることで、さらにコクが増し、濃厚な味わいになります。

– お好みで大根おろしや納豆をトッピングしても美味しいです。

-そうめんやひやむぎでも美味しく食べられます。

このレシピは、モロヘイヤの豊富な栄養素と特有のネバネバ感を最大限に活かした、夏にぴったりの一品です！

モロヘイヤを食べる際の注意点

モロヘイヤは葉に豊富な栄養素を含んでいますが、茎や種子には「ケナフェリン」という毒性物質が含まれており、注意が必要です。

この物質は過剰に摂取すると中毒を引き起こす恐れがあります。

以下の点に注意して安全にモロヘイヤを楽しんでください。

モロヘイヤ調理の注意点

1. 茎や種子は避ける
モロヘイヤを調理する際は、葉の部分のみを使用し、茎や花、種子は取り除いてください。
2. 生食は避ける
モロヘイヤを生で食べると毒性が残る可能性があります。
晩夏以降のモロヘイヤは必ず加熱してから食べるようにしましょう。
3. 過剰摂取に注意
モロヘイヤは栄養価が高いですが、過剰に摂取すると体に負担をかけることがあります。
適量を守ってバランスよく食べることが大切です。

最も危険があるのは種です。

モロヘイヤは気温が下がると花が咲き、種ができます。そのため、家庭菜園でのモロヘイヤは花が咲いたら花芽を摘んで収穫するのが安全です。

安全な調理と適量の摂取を心がければ、モロヘイヤは健康に役立つ素晴らしい食材です。